約定日とは?申込日・受渡日との違いや基準を解説
株式市場の場合、約定した株式の代金決済が行われるのは約定日から起算して2営業日後、つまり中1日の後となります。また、実際に買手がその株式を保有する日付もこの日となります。
この 約定日から起算して2営業日後を「受渡日」 といいます。
約定日から受渡日までの決済期間は長らく「中二日」でしたが、決済リスク等の軽減や国際競争力の強化のため、2019年及び2020年に1日決済期間が短縮されました。
買い注文の取引が成立すれば、2営業日後の受渡日に株を手に入れることができます。一方、売り注文の取引が成立すれば同様に2営業日後の受渡日に保有株式を引き渡し、証券会社の口座で決済が行われます。
「申込日」とはなにか?
投資信託において 「申込日」といえば、投資信託の売買注文を出した日のこと であり、株式取引にはない考え方といえます。
投資信託では、個々の投資信託ごとに注文の申込時間が設定されており、営業日の締切時刻までに受付けた注文は当日が申込日となり、その時刻を過ぎると翌営業日が申込日となります。
投資信託でも、約定日の考え方は先ほどと同じで、売買(取引)が成立した日が約定日となります。
投資信託では、基本的に投資対象が国内のときは申込日と約定日が同じ日となり、投資対象が国外のときは原則として申込日の翌日以降が約定日となります。
個々の投資信託によって約定日の考え方が異なりますので、売買の際には交付目論見書などで確認しましょう。
例:投資信託売買時のスケジュール
パターン1:国内の投資信託に、2日の締切時間までに申込をした場合
受渡日は個々の投資信託により異なり、約定日から2~5営業日後が多い。
パターン2:外国の投資信託に、9日の締切時間後に申込をした場合
受渡日は個々の投資信託により異なる。
株式売買における約定
ここで株式市場における約定(取引成立)の考え方について説明します。
株式市場での株価の決まり方は大きく分けて 「ザラバ方式」と「板寄せ方式」 の2つの方式に分けられます。
ザラバとは取引所でのセリ売買により価格を決定する方法の一つで、多くの売り方と買い方が価格を競い合って、取引をその都度、個別に成立させる方法のことです。
午前中の取引のことを、前場(ぜんば)、午後の取引のことを後場(ごば)といいますが、前場や後場の最初に成立した取引のことを「寄り付き」といいます。そして、前場と後場の最終の取引のことを「引け」と呼びます。
ザラバ(ザラ場)とは、前場及び後場の「寄り付き」と「引け」の間に行われる通常の取引を指します。ザラバ方式では「価格」と「時間」が優先され、注文が入ってきたらその度ごとに取引を成立させるため、「オークション方式」とも呼ばれます。
また、「ザラバ」を英語では”Continuous session”というそうですが、こちらの方がわかりやすい人もいるでしょうね。
このような場合に、売買注文を一度に集め、価格優先でまとめて成立させる方式を「板寄せ方式」といいます。「板寄せ方式」の「板寄せ」とは、すべての注文を「板」と呼ばれる場に寄せるところから来たようです。
このように、前場が始まる9時、前場が終わる11時、後場が始まる12時30分、1日の取引が終了する15時の株価は「板寄せ方式」によって決定されます。
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2020年9月9日 2021年12月23日 資産運用
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芦田ジェームズ 敏之
【代表プロフィール】
資産規模100億円を超えるクライアントの案件を数多く抱えてきた異彩を放つ経歴から、「富裕層を熟知した税理士」として多数メディアに取り上げられている。 培った知識、経験、技量を活かし、富裕層のみならず幅広いお客様に税金対策・資産運用をご提案している。 現在は代表税理士を務める傍ら、英国国立ウェールズ大学経営大学院に在学中(MBA取得予定)。
英国国立オックスフォード大学ELP修了。東京大学EMP修了予定。
また、Mastercard®最上位クラスで、富裕層を多く抱えるクレジットカードLUXURY CARDのオフィシャルアンバサダーに就任。
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